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salesforceの認定アドミニストレーターおよびSales Cloudコンサルタント試験、効率的な合格方法

SalesforceのSales Cloud認定アドミニストレータおよびSales Cloud Consultant(セールスクラウドコンサルタント)試験に無事、合格することができたので、試験合格のための勉強法を知りたい方に残します。

試験対策のお役に立てば幸いです。

SalesForceってなんだ?から半年でアドミニストレーターに合格した経緯

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東京本社で一手に受けていたsalesforceの案件についてビジネス拡大により担当SEを増やしていく流れが社内にありSEに任命されたことを機にSFDCに携わる。
salesforceってSFAよね?というSFAド素人な状態でとりあえずsales cloudのライセンスを割り当ててもらって勉強スタートした。
 
まずはsales cloudのユーザーとして、担当プロジェクトのchatterに書き込んでみたり、いいねを押しまくって通知メール地獄に追い込まれるなどを経験する。
 ライセンスの割当に並行してSFAとはどういうものだ、という社内研修も受けさせてもらうことができてsalesforceおよびSFAのやりたいことについて一通りの概要を理解し、基礎固めを行ったのが1ステップ目でした。
試験対策をするにあたり、SFAがどういう事をするためのものであるかの概念理解が重要です。ここに自信がない場合、次の書籍をざっとななめ読みすることをおすすめします。
SFAが目指すゴールイメージを持った上で資格試験合格という目的に向けて勉強をすることで習熟度が大きく向上します。限りあるあなたの時間を有意義に過ごすためにも、ぜひ理想の姿をイメージしながらSFDCを学んでください。
 
研修を受けて基本操作を身に着けた後、営業マネージャ相談を受けてレポートやダッシュボードを作るなどしてリアルな営業現場における必要な機能や考え方も習得していきました。
日々、営業の現場担当と会話しながら継続して触れることでSFDCの理解が進み、自分自身スキルアップを実感することでモチベーションとなりましたので独りで動かすのではなく、身近な営業マンと一緒に試行錯誤してみることをおすすめします。
 
概ね操作や設定を理解できたところで、認定アドミニストレーターも受験するぞという流れになった。

認定アドミニストレーターとは

受験を目指されている方はご存知かもしれませんが、認定アドミニストレーターがどういうものであるかを再確認しておきます。
 
認定アドミニストレーターは、その名の通りSalesforceの管理者です。Salesforce組織の管理や取引先・商談・リードなど各種オブジェクトのカスタマイズを行う人が管理者とされています。
認定アドミニストレーター試験ではSales Cloud、Service Cloudにおいてシステム管理者が利用できる設定や管理するための設定項目から幅広く出題されます。
Salesforceの管理者だったり、利用者として普段から触っていてもそうそう簡単に合格することはできません。
よって、試験合格のための対策が必要になります。

【第1部】認定アドミニストレーター試験へのチャレンジ

私が取得したのはsalesforce certified Administrator SU18です。
 認定アドミニストレーター試験では、細かなSFDCの仕様が問題として出題されます。マイクロソフトCISCOの試験に似ている。
 
試験対策するにあたり、MicrosoftMCPCISCOCCNAなどでは過去問や対策問題集が流通していますが、salesforceの認定試験は過去問が出回っていない。
テキストの勉強だけで受験しなければなりません。
 
試験本番では、Salesforceの細かな仕様が問題として出題されます。試験用PCの画面の前で問題を読み、全身が凍りつくような問題も出てくると予め認識しておくことを推奨します。
そういう問題において重要なのは、考えてもわからないしエイヤッ!と適当に選ぶのではなく、SFAのあるべき姿をイメージして、理想像に近い選択肢を選ぶことです。
SFDCに期待する、より良いSFAの姿が想像できないと、ボーダーライン付近の方は運に頼らざるを得なくなるため、難易度が高く感じられてしまうかもしれません。
 
無事、試験に合格すると、テストセンターを出る頃には次のような合格通知メールがメールボックスに届きます。

 

認定アドミニストレーター合格のための効率的な対策方法

いよいよ本編です。試験合格のための勉強方法を記載します。
試験対策としては、認定アドミニストレーター試験ポイントスタディ (CRT-101)を受講することを強くおすすめします。できれば、ポイントスタディを受講した上で下記を参照されることを推奨します。
 
まず、ポイントスタディで学べる内容を下記に記します。
 
 内容

1. 事前課題の解答と解説
- 出題率の高い学習テーマのポイントの確認
- Salesforce理Ⅰのコースを復習
- 承認プロセス、キャンペーン、カスタムレポートタイプ、商品などの概要を理解

2. サンプル問題の受験
- 出題率の高い学習テーマ、重要な学習テーマを中心にしたサンプル問題の受験

3. サンプル問題の解答と解説
- 解説を通して、問題文のポイントと機能の確認(解説した問題は、受講後試験 までに復習してください)

https://www.trainocate.co.jp/reference/course_details.aspx?code=NFC0338R

赤字で 記した通り、試験の類似問題(サンプル問題)がポイントスタディでは提供されます。このポイントスタディで提供されるテキストこそが最大の試験対策になります。

1)テキスト1〜8章について講習受講時に引いた重要赤線部を把握する

試験対策における最も良いSalesForceのテキストと言えば間違いなくポイントスタディのテキストである。

重要赤線部はもちろんのこと、SFAのあるべき姿に加えて、SalesForceがアピールしたい点を意識しながらテキストの読み込みを行います。頭の中をSFDC脳に洗脳していくつもりで読むのがおすすめです。

手元に環境がある場合はもちろん、画面で動かしながら確認することが望ましい。

2)テキストの演習問題を9割以上が確実に取れるよう繰り返し解く。

テキストに付属の演習問題はボーナス問題です。演習問題の類似問題を落とすようだと試験合格のハードルは高くなってしまいます。

すべての演習問題の正解が分かることは当然ながら、不正解の選択肢がなぜ不正解なのか調べ理解するまで繰り返します。60問中、10~15問程度出題されました。100点満点だとすると、25点の下駄を履かせてくれるというわけです。

演習問題はボーナス問題ですから決して落としてはいけません。

3)研修:管理Ⅰ(前編・後編)テキストを読みこむ

試験ポイントスタディの前提となる講習のテキストです。講習を受講している場合は読み込みを行います。

主にSales Cloudの基礎的な用語や機能が解説されていますので、頭に叩き込むとともに、合格に向けて、SalesForceが何をアピールしたいのかを掴んで置くと更によいです。

引き続きSFDC脳を構築していきます。

4)TrailHeadsの受講

機械翻訳の、少し謎な日本語と戦いながらになるがベンダー試験であるSalesForceの認定アドミニストレーターに合格するためにはベンダーの考え方を理解することが必須。

TrailHeadsではポイントごとに画面を動かして学ぶことができます。自分で営業シーンをイメージしてストーリーを作って開発環境で動かせる場合は良いのですが、難しいようなら素直にTrailHeadsで動かして効率よく学びましょう。

5)開発環境で動しまくる

開発環境を持っている場合はここも重要です。

テキストの内容に沿って繰り返し動かして、どういう風に設定を行えば正しく動くのかを確認する。ポイントとしては、仕組み上、必ずしなければならない設定がどこなのかも確認しながら押さえると良いです。

6)わからないところは時間かかるけれどヘルプ読む

最後の手段。時間はかかるけれど、なかなか理解が進まない場合はヘルプを読みます。印刷して移動時間に読むのがおすすめです。

ポイントまとめ。(1)(2)は必須、(3)~(6)は時間の許す限り実施

(1)(2)は必須、(3)~(6)は時間が許す範囲で。ただし、普段SFDC使っていない方はテキストに記載の機能を最低限一通り動かしてみた上で受験されることをおすすめします。
ここまで対策をしていれば認定アドミニストレーター合格は近いと言えます。上位の認定コンサルタント試験の勉強法とも共通する対策法ですので、ぜひ頑張ってください。

【第2部】Sales Cloud Consultant試験受験時の私のSFDCレベル

  • SalesForce Sales Cloudをユーザーとして利用中
  • chatterや商談オブジェクトに、参画するプロジェクトの進捗を書き込み
  • プリセールス担当商談の見積もりや提案書などの資料をライブラリで共有
  • 営業の活動記録に補足を書き足す
  • 営業マネージャー向けのレポート・ダッシュボードを少しメンテ
  • アドミニストレータ試験は合格済

開発者・管理者としての業務は未経験のレベルを前提とした試験対策です。

 

認定アドミニストレータ試験と同じく、ベンダー試験なので細かな仕様を覚えなければならないというクセはありますが認定アドミニストレーターと同じ試験対策が通用します。

※ただし、salesforceコンサルタント試験の中では最難関と言われています

Sales Cloud Consultantも、試験ポイントスタディ(CRT251)必須

試験合格のためとして考えると、認定 Sales Cloud コンサルタント試験ポイントスタディ (CRT251)を受講している方が効率的だと言えますのでおすすめします。

業務命令で合格しなければならない方が多いと思いますので会社に費用を出してもらい、意識高く試験対策をしていきましょう。

 
試験ポイントスタディを受け、対策をすすめることで私パスコーも合格できましたのでその前提とさせていただきます。では本編。

Sales Cloud Consultant試験の合格対策

help.salesforce.com

内容

1. 出題範囲の確認
- 主要な機能の復習(セキュリティ、商談、取引先、マーケティング等)
- コンテンツ機能、Salesforce to Salesforce、売上予測などの概要を理解

2. サンプル問題の受験
- 出題率の高い学習テーマ、重要な学習テーマを中心にしたサンプル問題の受験

3. サンプル問題の解答と解説
- 問題文のポイントと機能の確認(※解説した問題は、受講後試験までに復習してください)

https://www.trainocate.co.jp/reference/course_details.aspx?code=NFC0339R

認定アドミニストレーター試験同様にポイントスタディではテキストで重要箇所の解説と、演習問題が提供されます。(ボーナス問題)

Salesforceの公式対策研修が提供するテキストとサンプル問題ですから完璧にしておくことが合格への近道です。

1)ポイントスタディのテキストをマスターする

認定アドミニストレーターの対策時と同様です。ポイントスタディ受講時に引いた重要赤線部、手書きで追記したことについて、画面を思い浮かべながら把握していく。

開発環境やサンドボックス環境で動かすことのできる方は、なるべく画面で動かしながら読み込んでいくと理解しやすいです。

2)ポイントスタディテキストの演習問題を9割以上解けるようにする。

演習問題を解くと言っても解答丸暗記はダメです。正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢についても何故その選択肢が正解なのか、その他の選択肢がなぜ不正解なのかを調べて言えるようにする。
試験本番では60問中、10問程度似ている問題が出題されました。ボーナス問題なので、絶対に取りこぼしはNGです。(約17点の下駄を履かせてくれる計算です)

3)もう一度(1)のテキストを読み込む

本試験は、ベンダー試験なので仕様をきちんと把握し記憶する意識を持ちましょう。(2)で試験で問われる切り口が把握できたと思います。
上位のコンサルタント試験ですから、認定アドミニストレーターよりは1歩進んで、各ページを読みながら「こういう風に問われるかも」と考えながら読み込みます。
(2)で間違えた問題の部分の再確認も必ず行ってください。
 
後はひたすらスキマ時間に(2)と(3)を繰り返すことで試験対策となります。時間の余裕があれば、次の事もしておくとより良いです。

4)TrailHeadsを受講する。

ベンダー試験は仕様を把握することが重要であることを踏まえて、SalesForceのe-learningであるTrailHeadsは受けておくとセールスフォース脳になりやすいです。

時間があれば受講されることをおすすめします。ただし、日本語が少し分かりにくいことには目をつぶる必要があります。

5)開発環境で動しまくる

 Salesforce webページ/サポート&サービス/開発者向けページから開発環境を作れるので、認定アドミニストレーターの試験範囲も含めて動かしておくと良いです。※GDPRの注意メッセージが出るが一読しておくだけで良い。

6)どうしても理解できないところはヘルプを読む

時間はかかるのですが、SalesForceはこういう設計方針で作られているということがサポートのドキュメントを読んでいるとわかるようになります。

試験対策としては、どうしてもわからなくなったときにSalesForce社はこの選択肢を選んでほしくてこの問題を作っただろうな、という感覚を掴むことができます。

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Sales Cloud Consultant試験の出題範囲と出題率

当然ですが、出題率の高いところから順に押さえていきます。5%のところはどうしても頭に入らなければ捨てることも検討して良いでしょう。

  • SALES CLOUD ソリューションの設計【25%】
  • 商談の管理【15%】
  • 取引先と取引先責任者の管理【12%】
  • 営業の生産性【12%】
  • 連携とデータ管理【8%】
  • マーケティングとリード【7%】
  • 実装戦略【6%】
  • 業界の知識【5%】
  • コミュニティとサイトの管理【5%】
  • SALES CLOUD 分析【5%】

Sales Cloud Consultant試験当日の流れ 

大阪は梅田にあるPC カレッジ 東梅田校での受験でした。大阪でセールスフォースの試験はここしか受けられない。ここ一択です。

 

テストセンターは試験直前に道路向かいのコンビニか喫茶店で最後の追い込みをすることもできる良い立地。

※例えば、ランチをすぐ横の吉野家で食べて時間を作り、カフェ(確かタリーズ)へ飛び込むのが作戦として良さそうです。

 

会場に入ると、MicrosoftMCPなどと同じように相棒となるPCを与えてもらって受験。

Submitボタンをクリックするとすぐに試験結果が表示されるシステムになっていた。完璧にできた!と思えない限り胃の痛いシステムだといつも試験終了処理をしながら思います。

 

当日、テストセンターで受付をした後、英語で書かれた注意事項意事項を手渡されますがwindowsキー・Altキー・Ctrlキーは使わないでね、とか余計なことしたらその場で試験終了になりますよ、とか最初の画面で試験を終了をクリックしたら終了扱いになりますよ(そんな画面作るな)とかお決まりのカンニングしちゃだめよ、みたいな一般的なことしか書かれていないので安心してワカッタフリをして問題ありません。
 

講習や試験ポイントスタディの受講が難しい場合の対策

試験ポイントスタディをベースに合格のための対策を書いてきましたが、 もし研修のコストが難しい場合は下記の書籍がド定番です。

開発環境を用意し、試験で問われる部分を重点的に何度も動かしながら理解をすることで十分試験合格に達することができます。

この記事を読んでくださった皆さまが、効率的に学ばれ合格を勝ち取られることにお役に立てば幸いです。
参考になったというかたはtwitterFacebookなどSNSへ拡散いただけますと非常にモチベーションになりますのでお願い致します。
 
では、また次の記事で!